HINA_3982のブログ

多趣味人間備忘録

自分の話。

私は2025年3月をもって、1度音楽を学ぶ道から離れようと思っています。理由は、音楽が好きだからこそ、ピアノが好きだからこそ、この世界をこれ以上嫌いにならないためです。自分の身を、心を守るために離れることを選びました。そんなの自分次第、という話にもなりますが、今の状況を踏まえた時、「自立した生活」(ここでは親に頼らず家賃を払って生活費も自分で全て賄って生きていくことを指します。)を目指すにはピアノをし続けるのは現実的では無いこと、自分がもとより「プロ」としても「教育者」としてもこの世界にいたいと思っていなかったことが大きいです。いつからか「理想の演奏とは」「自分にとっての音楽とは」ということを考えるようになり、型にはまったような、何か暗黙の了解があるような現在のこの業界に息苦しさと辛さを感じるようになりました(服装とか髪色とか、そういうところも含めてね。あと謎の人間関係のあれこれとか。)。ピアノは大好きです。でも、この業界は大嫌いなのです。アーティスト個人は大好きですが、業界に目を向けると少し、息が苦しくなるのです。もう一度するなら、他の国で、なにかのきっかけがあった時にしたいなと思っています。

 


「離れる」という選択をした以上、今まで通り、自分のピアノを持って生活をするということが大変難しくなります。「売る」、この手段しか私には残されていません。今の子になってからもう既に7年近く経とうとしています。電子ピアノからアップライトピアノ、そしてグランドピアノへと2度、私はピアノを買い替えて頂きました。ここまで続けるなら、もっと上手になるには、とたくさんの人の助言や音楽教室の先生や楽器店からのオススメでこのようになりました。きっと楽器代だけでも総額は恐ろしくて、この前初めて今の子だけでも200万を超えると話を聞いたのでお金を出してくれた親のことを思うと、とても心苦しく、この決断で良いのかと不安が募ります。

 


3歳から音楽の世界へと入り、何も知らない私がただのピアノ弾きとしてだけではなく人としても成長出来たのは沢山の方に支えていただいたからだと断言ができるくらい、小さい頃から沢山の尊敬できる大人に囲まれて歩むことが出来ました。挫折も成功しない悔しさも全部初めてはピアノと共にでした。学校でいじめられても、嫌なことがあってもピアノがいてくれたから頑張れました。大事な相棒を手放すということが、ただ寂しくて。辛くて。申し訳なくて。私がもっと努力して上を目指せる人間だったらもっと長く共に歩めたかなとか、そういうことも考えてしまっては涙が出そうになってごめんねとしか言えなくて。「納得して次に進むならそれで良い」と言った親もきっとどこか思うところはあって、でも「娘の人生だから、娘が決めたことを親が口出しするのはちがう」と何度も言いきってくれるのが、今の自分には苦しいです。いっそ、院に行けとか言ってくれた方が気が楽になるのにとか、でももう私には頑張る余力が無い(メンタル的にも少し最近はきついことが増えてるっていう問題もあります)とか、色んな感情がごちゃごちゃです。

 


自分の人生のキャリアの組み立てがもしかしたら間違ってるかもしれない、今から新しいことをするのは失敗するかもしれない。だけど、やっぱり、言語とホスピタリティを学んで、人としての魅力を上げて、強くなって、憧れと新たな夢を叶えるために変わりたいという気持ちに迷いはありません。だから、あと1年、愛しているピアノに愛を捧げます。大好きなブラームスシューマンの作品をたくさん弾いて、たまにバッハと戯れてとことんあの子に愛を伝えます。最後は、泣いても心が晴れやかでいられたらそれが一番の幸せだと思うから。ちょっと長くなった吐き出しでした。明日からまた頑張る。